最初にアップルの製品を触れたのは当時通っていた千葉工業大学の工業デザイン学科の研究室に来た一台のMac II FXであった。120万円くらいでしたか。恐る恐るインストールされていたPhotoshopを操作してみたけど、未来が形になって現れたみたいで、感動としか言いようがなかった。まさに電気が走ったみたいだった。
その数年後大学を出ながらも仕事がなかったときに理系の塾講師のバイトで50万を貯めて買ったのがPowerMac7100。これを武器にスキルを磨き自動車会社主催のWebデザインコンテストで入選し、知人からのお声かけで仕事を掴み、なんだかんだで今に至るまでコンテンツ制作に関わってきている。最近はiPodを5台買い愛用して、今はiPhoneとiPadをが欠かせない毎日を送っている。僕の半生はAppleと共にあった。
Appleは俺の人生を変えた。
ジョブズが僕に与えた影響はモノだけではない。人生観も変えてしまった。尊敬するGMO社熊谷社長のブログで2005年9月2日の記事にスタンフォード大学でのジョブズのあのスピーチのことが取り上げられていた。

【クマガイコム】GMOインターネット社長 熊谷正寿のブログです | “Stay Hungry. Stay Foolish.” スティーブ・ジョブスのスピーチ.

この記事に心底感動して、大泣きした。そしてすぐに当時使っていたシステム手帳に、すぐにfirofaxのコットンペーパーリフィルに印刷して綴じ込んで、事あるごとに見返していました。システム手帳としては最上の紙に印刷し、すぐに補強テープを貼ったので、いまでも綺麗なままです。これはお金では買えない僕の宝です。

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僕が感動したのは、「あなたの人生は限られている。だから自分以外の他の誰かの人生を生きて無駄にする暇なんかない。」「一番大切な事は、心や直感に従う勇気を持つことです。」この2つ。僕の理想とする「いま死んでも後悔しないように生きる」という価値観はこの頃身に付いたと思う。達成はされていないけど。

さてジョブズが亡くなったことで、スタンフォード大での名スピーチを決まり事のように日本のニュースで流しているけど、異口同音にして語られるお題目は「“愚かであれ”なんでことは普通の人は言えませんね~」という言葉。

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実際はこうなんですよね。知ったかぶりのニュースキャスターはこの言葉をジョブズの言葉のように報道しているけどそれは違う。この言葉は若き日のジョブズが傾倒していた雑誌「全地球カタログ」の編集者スチュワート・ブラントが最終号の巻末に掲載した断筆の言葉なんだ。ジョブズはこの言葉に最大の尊敬を込めて前途洋々なスタンフォードの学生諸君にプレゼントしたんだ。大マスコミよ、頼むから出自くらいしっかり報道してくれ。報道の基本中の基本だろうに。日本のマスコミの知ったかぶり報道はジョブズにもブラントにも極めて失礼じゃないのか?